展示資料解説

東海道張交図会 見附 浜松 舞坂(山藤版)
資料名 東海道張交図会 見附 浜松 舞坂(山藤版)
分類 藤沢ゆかりの文物・見立を描いた作品
作者 歌川 広重
時代 江戸
形態・用途 書画
場所 見附
解説
大判縦1枚 縦37.8 横25.8
製作時期:安政3年(1856)。板元:山口藤兵衛

見附・・・源頼朝が放った鶴の故事
源頼朝が鶴の足に年号の書かれている札(金札)を付けて放ったところ、六百年を経てもその鶴が見られたという故事にちなんで、鶴が描かれています。
浜松・・・熊野御前の舞
振袖姿で華やかに舞う女性は、平宗盛(清盛の子)の愛妾であった熊野御前で、江戸時代の当世風俗で描かれています。
舞坂・・・今切の渡し
今切の渡しの雪の情景です。舞坂宿は、浜名湖南部の東岸にある宿場です。ここから浜名湖へと渡るには、今切の渡しを舟で渡りました。

広重は風景を中心とした東海道ものを多く描いていますが、この画の様な異なったタイプのシリーズも残しています。これは一般に張交(はりまぜ)東海道といわれるもので、1枚の中に3~5宿の風景、名産、物語等が挿入されています。