広重たちの情景 初代・二代・三代 -江戸から明治へ-

展示内容紹介

現代でも人気の高い初代歌川広重は、江戸時代においても絶大な人気を博した絵師の一人でした。
初代広重には二代広重(重宣)、三代広重(重政)という画号を襲名した弟子がいました。本展では、初代から二代、三代へと流れる画風のつながりを風景画の中に求め、様々な時代、場所の作品を展示いたします。 初代広重は浮世絵風景画を確立した絵師で、その画法は遠近法、高い位置から見た鳥瞰的な構図等のダイナミズムや市井の暮らしを織り込んだ柔らかさもあり様々な工夫が見られます。二代、三代も初代広重の画風を受け継ぎながら、優れた作品を描きました。特に、二人が活躍した時代は江戸から明治への変換期であり、広重門下の得意とする風景画には人力車、電線、洋装の人物たちなどの新しい風俗が巧みに活写されています。 初代広重が伝えた「今を写す」という浮世絵師の気概は、激動する時代の中でも二代、三代へと繋がり、「風景画の広重」の名を現代に伝えたのでしょう。
江戸から明治へと、広重三代が紡いだ浮世絵風景画の中に、それぞれの広重たちの相似と、個性を感じていただけたら幸いです。

東海道五十三次コーナー

歌川広重
東海道五拾三次 浜松

藤沢宿コーナー

二代 歌川広重
江戸名所四十八景 猿若町

江の島コーナー

二代歌川広重
諸国名所百景 相州七里か浜

企画展示コーナー

三代歌川広重
東海名所 改正道中記
四十三 池鯉鮒 知立府神社